環境・エネルギーシステム分析研究室
横浜国立大学大学院 本藤祐樹研究室

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2015年度 博士課程前期 修了

乗松 義弥 (Yoshimi NORIMATSU)

研究テーマ

産業連関表を用いた地熱発電のインベントリ分析

乗松義弥

研究概要

 現在日本では政策導入や規制緩和によって、地球温暖化対策に貢献する発電技術である「地熱発電」の計画・導入が増えています。一方で地熱発電を対象とした評価研究では、評価に含まれていな財・サービスがあり、地熱発電の環境影響を適切に把握できていないのが現状です。

 また技術導入が社会・環境に与える影響を分析する手法の1つに、産業連関分析があります。産業連関分析は、網羅的かつ経済波及に伴う間接的な影響を分析できるといった利点がありますが、部門の分類が粗く正確な分析ができないといった点や、国内の平均財を用いた統計となっているため単価による結果の歪みが生じる可能性があるといった課題点もあげられます。

 上記の2点を問題意識とし、本研究では産業連関表を応用した拡張産業連関表を作成し、一財多価による単価の歪みを考慮したうえで、地熱発電の環境影響を定量的に明らかにすることを目的としています。

学会発表

再生可能エネルギー部門拡張産業連関表を用いた地熱発電のライフサイクルCO2排出分析
-特殊な活動と財が与える影響-
第11回日本LCA学会研究発表会, 東京(東京大学, 柏キャンパス), 2016年3月

地熱発電のライフサイクルCO2排出分析
第24回日本エネルギー学会大会,(札幌コンベンションセンター), 2015年7月

日本を対象にした土地利用インベントリデータベースの開発
第9回日本LCA学会研究発表会, 東京(芝浦工業大学, 豊洲キャンパス), 2014年3月

太陽光発電のLCAによる導入需要の変化分析
2013年度環境経営学会研究報告会,東京都市大学,2013年5月

投稿論文