環境・エネルギーシステム分析研究室
横浜国立大学大学院 本藤祐樹研究室

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2011年度 博士課程前期 修了生
外口 絵里子

修了生からのメッセージ

外口 絵里子

 私は大学院修士生の時、本藤研究室に所属しておりました。2年間という短い期間でしたが、振り返ると研究に向き合い、同じように切磋琢磨しあう仲間がおり、かけがえのない時間だったと実感しています。ここでは、2年間を振り返り本藤研究室の紹介をさせて頂きます。

1.本藤研究室に入ったきっかけ
 学部時代は他大学で環境問題全般について学んでいました。その時、LCA(ライフサイクルアセスメント)についてまとめられた本藤先生の論文を読み、本藤研究室を知りました。大学院受験前に本藤研究室を訪問してLCAの評価対象も手法も広くやられていることと、LCAを環境教育に活用していることなどから、本藤先生の下でLCAを研究したいと考え進学を決意しました。

2.研究室の雰囲気・ゼミの様子
 私が学生の時、本藤研究室は学部生の配属はなく、修士生と社会人博士生で構成されていました。修士生は私と同様に他大学から進学した方ばかりで、それぞれの出身学部などバックグラウンドが異なりました。LCAに触れるのは大学院からという方も少なくありません。社会人博士生の方々も業種は異なり、多様性に富んだ研究室であったと思います。研究テーマもそれぞれ異なり、分野に捉われない自由な発想ができる研究室でした。その一方で、定期的に研究内容の発表を行うゼミではあらゆる分野から質問がでるという緊張感もありました。当時は質疑応答に苦労することもあったのですが、今思うと質問を通して自分の研究を客観的に見ることができ、常に自分の研究の手法や方向を見直す習慣が身に着いたと考えます。また、意識の高い研究室で自然と高みを目指すようになりました。

3.研究について
 私は「亜臨界水を用いた有機系廃棄物処理のライフサイクルインベントリ分析」というテーマで修士論文をまとめました。研究テーマや手法等は本藤先生との面談や研究発表の際のコメントを通して決定・修正しますが、研究自体は自主的に進めていくもので、本人のやる気と努力が不可欠となります。私は廃棄物処理の際の排気ガスや燃焼エネルギー等の副産物の影響をどのように考慮するか頭を悩ませることが多く、たくさんの資料を読み算出結果を直すなどの作業を行いました。苦労もしましたが、トレードオフが付きものの環境問題において多方面から物事を考えることができたことは自分の研究にとってプラスであったと考えます。

4.最後に
 現在、本藤研究室に興味がある方はまず本藤先生とお話ししてみることをお勧めします。前述のように本藤研究室ではLCAに関連する様々な研究が行われおり、LCAを軸足としてどのような研究ができるかなど、本藤先生からアドバイスして頂けると思います。
 社会人となった現在も夏の研究発表会、ゼミ合宿、3月の歓送迎会には必ずOBOGを呼んで下さります。本藤先生をはじめとする先生方や在学生の皆様、先輩方とお話しすることで、いつもよい刺激を頂いております。


-2017年1月18日 掲載-