環境・エネルギーシステム分析研究室
横浜国立大学大学院 本藤祐樹研究室

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2016年度 博士課程前期 修了生
森 健太朗

修了生からのメッセージ

森健太朗

fig. 森さん

 本藤研究室を2016年度に修了した森と申します。
私は外部の大学から本藤研究室に入り、2年間の修士課程を過ごしました。
修了してから約3年経っていますが、当時のことを振り返り簡単に紹介します。

1.研究室へ入るまで
  私は元々他大学で情報科学(研究分野は信号処理)をメインに学んでおりましたが、学部時代に経験した課外活動(再生可能エネルギーや省エネ技術を題材とした視察学習など)を通じて、環境・エネルギー問題に興味を持つようになりました。そして、インターネットを通じて本藤研究室を知りました。研究内容と幅広い層の学生が在籍する本藤研究室に興味を持ちましたが、自分自身の背景を考慮すると本当に進学を目指すのか迷いました。しかし、”百聞は一見に如かず”という思いで、本藤教授へ1通のメールを送らせていただいたことが始まりでした。実際に研究室を見学させていただき、私の話を真摯に聞いて下さる本藤教授の人柄と、活発に質問や意見が飛び交うゼミで感じた学生のモチベーションの高さに惹かれ、この研究室に入りたいと強く感じました。
  私の学部時代の研究と本藤研究室の研究分野の関係性は大きく無く、かつ、入学後の計画性は乏しい状態でした。本藤研究室の研究内容への興味と、ここの研究室(環境)で”学びたい”、”成長したい”という漠然とした想いのみで入学しました。このように”ふんわり”とした状態で私の研究生活はスタートしました。

2.研究室生活・特徴
  私の研究内容を一言で表すと「LCAを題材とした環境教育の評価ツールの開発」です。主に”環境教育”、”社会心理学”、”統計学”の領域を専門に研究していました。日々の生活は充実しており、苦手な英語論文を読み混んだこと、夜遅くまで学会発表に向けた準備をしたこと、数多くの添削を経て論文を書き上げたこと、ゼミでは〇〇〇〇〇〇〇〇こと、美味い店を探しては研究室のメンバーで食べに行ったこと、夏に研究室旅行合宿したことなど.....今となっては全てが思い出深く残っています。
  本藤研究室は、自由さがありつつも、規則正しい生活が送れた研究室でした。自由だからといって放置状態にあることは無く、ゼミ(週1)や定期的な本藤教授との面談などを通じて、進捗報告やアドバイスをいただきながら自分のペースで研究を進めることができました。教授とのキャッチボールもありつつ主体性を持って研究をしたい方には、合っていると思います。

3.研究室で学び・活かせていること
  2年間の研究生活の中で学んだことは多々ありますが、社会人となった今(ビジネスの分野でも)、特に活かせていることは「伝え方を意識する」です。これは主に本藤研究室の特徴でもありますが、在籍するメンバーの背景・専門が多様であるゼミを通じて鍛えられました。”どういう発表がわかりやすいか”と考えるゼミへの準備と、様々な視点からの質問や意見をもらえたことでの反省、この繰り返しの経験で磨かれたと感じています。
  常に相手の立場(目線)にたち、相手の求めていることを分かりやすく伝えることは重要です。簡単そうでこれが難しい。 (できているかは別ですが(笑)) 学生の時から、意識して取り組んできた習慣は今の仕事にも役立っていると感じています。

 4.終わりに(本藤研究室・大学院進学を検討している方へ)
 本藤研究室に少しでも興味のある方は、ネット上の情報だけでは感じ取れないことがありますので、可能な限り一度本藤教授にコンタクトを取ることをオススメします。それは、本藤研究室に限りません。実際に教授と話し、研究室を見学することで、自分の”望む環境であるか”を感じ取ることが大切だと思います。自分の背景・専門を活かした研究ができるのか、新たな研究室での生活はやっていけそうかなど、色々と悩む事がある方は、まずは行動してみてください。


-2020年2月6日 掲載-