環境・エネルギーシステム分析研究室
横浜国立大学大学院 本藤祐樹研究室

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2009年度 博士課程前期 修了生
松本 直也

修了生からのメッセージ

松本直也

私が感じる本藤研究室の雰囲気、自身の研究、そして社会人になってからの振り返りを紹介させていただきます。

1.雰囲気
他の修了生の声にもあるように、本藤研の雰囲気は自由である一方、本人の自主性・計画性が求められます。 修士の2年間では、単位取得、ゼミ発表、就職活動、学会発表、修論執筆、アルバイト等やるべきことがたくさんあるので、自分の研究スタイルを早く定着させ、大変かもしれませんが前倒しで研究を進めることが大切と思います。 意識の高いメンバーがたくさんいましたので、自分も頑張らないと!と刺激を受けるような雰囲気でした。

2.研究について
再生可能エネルギー(特に太陽光発電と風力発電)の普及に伴う雇用効果について産業連関分析を用いて評価しました。 再エネの評価(環境性や経済性)に関する研究がしたいという漠然とした目標は持ちつつも、具体的なテーマはなかなか決められずにいました。 このような状況で、先生から「雇用」というキーワードを提示していただき、一気に道が開けました。私の能力や残りの限られた時間から、ヒントをくれたのだと思います。 当時は、再エネと雇用に着目した研究は国内では稀であったため、関連企業・業界団体等へのヒアリング・工場見学を行いデータ収集に注力しました。 本藤研は、企業・団体等の社会との接点が多くあるので、研究を効率的に進めることができるだけでなく、生の声が聞けるのも強みといえます。研究室での資料作成や結果に対する考察を深めることも勿論重要ですが、自分の研究が社会とどのような繋がりがあるのか、如何に貢献できるのかを認識できる良い機会だったと感謝しています。

3.振り返って
「修了=終わり」ではありません。修了後、社会人として働きながらも1~2年以内に修士論文の質を高め、学会誌に論文を投稿する方が多くいます。私が論文を投稿したもの社会人1年目の年末でした。 仕事に直結することは少ないかもしれませんが、わかりやすく、見やすく、伝わりやすくしようとする僅かな差が、いずれ自信となって社会人生活に反映されると思います。 ちなみに、修了後も指導いただけるのはおそらく本藤先生だけと思います(それが先生の人柄であり真摯に誠実に向き合っていだだけます)。

最後になりましたが、本藤研に興味がある、進学してみたくなったと感じた方は、先生にコンタクトをとって自分の思いをぶつけてみるのが良いと思います。これから修士として過ごす時間が有意義なものになることを期待しています。


-2016年2月15日 掲載-