環境・エネルギーシステム分析研究室
横浜国立大学大学院 本藤祐樹研究室

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2012年度 博士課程前期 修了生
葛田 浩輔

修了生からのメッセージ

葛田浩輔

fig. 葛田さん

 本藤研究室には博士課程前期として2年間所属していました。
当時を振り返り、3つの観点でお話させていただきます。

 1.本藤研究室を選んだ理由
学部生の頃から地球環境に対する興味がありました。環境問題の原因のひとつは私たち人類にある、とは具体的にどういうことなのか。その問題を解決するために私たちに何ができるのだろうか、を学びたいと思ったことがきっかけです。
中でも本藤研究室は、さまざまなバックグラウンドを持つ方々が所属されており、ダイバーシティ豊かな研究室でした。そのような環境下で学ぶ姿をイメージした時に、自身の成長とワクワクを直感的に感じ、本藤研究室を希望するに至りました。

 2.研究生活
本藤研究室に入る前のワクワクとは裏腹に、研究生活はそう甘くはありません。大枠のテーマは与えられますが、そこに潜む問題や課題は自ら探し出し設定しにいくことが求められるのです。問いを立てることは社会人になったいまでも難しいことですが、早くからその経験ができたことは良かったと思います。
また、本藤先生との定例やメンバー全員が集うゼミは最も成長できる機会でした。そこでは、とにかく「なぜ?」を問われ続けます。この「なぜ?」に答えられるようにすることで物事を深く考えることにつながり、研究の本質に近づくことができたと思います。
最終的には地中熱エネルギー技術の評価という成果でもって(ギリギリ)修了することができましたが、この2年間で何度も壁にぶち当たりました。けれど、そこで逃げずに走り切れたのは本藤先生をはじめ、同期や先輩方にサポートいただいたからに他なりません。研究生活に困難は付き物ですが、それを乗り越えられるよう支えてくれる先生や仲間がいることも本藤研究室の魅力です。

3.得られたもの
「批判的に見て、建設的に述べる」
これは本藤先生がおっしゃっていた言葉であり、私の好きな言葉でもあります。あらゆることを批判的に見ることで、いままで常識だと思っていたことが実はそうではないことに気がつく。そして、その気づきをきちんと整理した上で相手に伝えること。
本藤研究室で過ごした2年間はこのスキル(スタンス?)を得るための期間だったと言っても過言ではありません。私自身まだまだ未熟で、できていない時もありますが、なるべく意識し実践するよう心がけています。

 最後に、ほかの方々もおっしゃっていますが本藤研究室でどう過ごすかは自分次第です。ここまで書いてきて言うのも変な話ですが、他人の言葉に惑わされず、自分の信じる道に進むことが一番大切だと思います。その上で、本藤研究室のビジョンや取り組みに共感できたのであれば、ぜひ研究室へ足を運んでみてください。


-2020年2月3日 掲載-