環境・エネルギーシステム分析研究室
横浜国立大学大学院 本藤祐樹研究室

Top > 修了生の声 > 窪田 ひろみ

2012年度 博士課程後期 修了生
窪田 ひろみ

修了生からのメッセージ

窪田 ひろみ

 本藤研究室との出会いは、Web検索でした。ある日、大学院入学を目指して興味あるキーワードや研究内容を探していた際、偶然ヒットしたのです。お恥ずかしながら、本藤先生の略歴をネットで拝見して初めて、先生の前職やこれまでの研究成果を存じ上げた次第です。なので、研究室訪問はとても緊張したことを覚えています。入学後、先見ある本藤先生のアドバイスにより、研究テーマとして地熱エネルギーにチャレンジすることを後押し頂けたことは、私の研究人生において大きなターニングポイントとなりました。この不思議なご縁にとても感謝しています。


 在籍当時は、社会人学生も通常の学生と同じカリキュラムだったため、日中の授業に出席して必要な単位を取得する必要がありました。仕事や育児・家事をこなしながら片道2時間の通学、授業のレポートやゼミの準備など常に締切に追われ、怒涛の3年間でした。どんなに忙しくなっても全ては自分の優先順位次第、時間というものは如何様にも捻出できるもので、活気ある研究室のメンバーに会うことやゼミに参加するのは毎回楽しみでした。時間的・体力的に厳しい時期もありましたが、自ら望んで強い意志と責任に基づき入学したということもあり、なんとかタフに頑張り続けることができたように思います。


 社会人になってから再び大学生活を送るというのは、学生時代の頃とは全く異なる心構えで新たな知識や知恵を吸収し、様々な人脈を得るという新鮮味と充実感が得られます。また、慣れ親しんだ枠組みの中で思考したり、既に敷かれたレール上を受動的に歩んだりすることからは一旦離れ、今後の未知のキャリアに向けたアクセルを踏むためのエネルギーをチャージする場でもありました。本藤研究室は、その先に進みたい、成長したいという学生の背中を的確に押してくれるプロフェッショナルな指導があり、メンバー同士も互いに高め合っていこうというポジティブな意欲が感じられました。


 私は、学部・修士・博士課程が全て異なる大学で、専門分野も違う3つの研究室を経験してきましたが、本藤研究室で特筆すべき魅力は(他の多くの修了生も述べているように)、ゼミのクオリティが高いことです。単なる内容確認に関する質問ではなく、限られた時間の中で、なるべく厳選して発表者の今後の成長に繋がる質問やコメントをしよう、先生のような本質を突く質疑応答をしよう、と考えながら発表を聴く姿勢と熱意が皆に溢れているため、自ら考える力を養うことができます。時には準備不足で不甲斐ない発表に凹んだり、秀逸な質問やダメ出しを受けて窮地に立たされたりすることもあり、とても鍛えられました。このように、学生も社会人も関係なく同じテーブルで、厳しい質疑や洗練された濃厚な議論を交わすことができるのは、互いにリスペクトと信頼関係があるからこそだと思います。


 課程修了後も、先生や学生とは交流や研究協力のコラボがあり、困った時や相談事がある際など研究室のネットワークはとても頼りになります。また、OB・OGがゼミに参加する場もあり、お互いに良い刺激となっています。夜の懇親会(同窓会)もアットホームでとても盛り上がり、楽しいひと時です。


 この「修了生の声」コーナーでは皆さん研究室を絶賛していますが、決してヤラセではございません。ただし、相性もあると思うので、入学を検討されている方は是非、研究室を訪問して、心で感じてみてください。


-2018年11月8日 掲載-