2006年度 博士課程前期 修了生
浜本 太一
修了生からのメッセージ
fig.4 スペイン・マラガの海岸を満喫中の浜本さん
私は学部時代、経営学を専攻し簿記などを学んでいましたが、環境と企業の関わりを学ぶ環境経営学の授業を受講してから、漠然と「環境」というものに興味を抱くようになりました。
そして同じ時期に読んだ本の中で、人と人との信頼関係やネットワーク、規範などを資本ととらえた概念「ソーシャルキャピタル(社会関係資本)」が紹介されており、
ソーシャルキャピタルと環境行動を絡めた研究ができないかと考えていました。その折、ホームページなどで本藤研究室を知り、入試説明会に参加しました。
私が本藤研究室を希望した理由は、主に2つあります。1つ目は、私が興味を持っていた分野について先生も研究を進めていたこと。2つ目は先生の人柄にひかれたことです。
第一期生として研究室に入った私は、太陽光発電システム設置世帯の環境行動について研究しました。
長野県飯田市の世帯を中心に、太陽光発電システム設置世帯の消費電力量の調査や環境意識・行動に関するアンケート、面談などのフィールドワークを行い、
それらの結果をもとに修士論文を作成しました。研究にあったっては、先生をはじめ研究室の皆様はもとより、調査にご協力いただいた世帯の皆様、太陽光発電システム関連の
NPO・会社の皆様など、たくさんの方々にお世話になりました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。今でも飯田市での体験は、その時々の風景とともに心に残っています。
振り返ると、環境行動を研究する上でもソーシャルキャピタルが重要であったと感じます。
本藤研究室の一番の魅力は、様々な経歴の人がいることです。ゼミでは思いがけない視点から指摘を受けることもありました。
研究を進める上では自己の専門性を磨くことも重要ですが、分野の異なる人の意見を聞き、うまく取り入れていくことも大切だと思います。
加えて、ゼミでは様々な分野の研究が発表・議論されるので、自己の視野を広げる意味でもとても有意義でした。
フィールドワークなど人とのづながりの中で研究ができたこと、多種多様な経歴の方々と一緒に学べたこと、本藤研究室で得たこれらの経験は、
社会に出て仕事をする上で、今の私にとって思考・言動の支柱になっています。本藤研究室のホームページを見るとお分かりだと思いますが、
先生を中心に誰もが気兼ね無く話せる雰囲気の研究室です。興味を持った方は、是非気軽に先生にご相談下さい。
-2012年1月5日 掲載-