2009年度 博士課程後期 修了生
福原 一朗
修了生からのメッセージ

LCA(Life Cycle Assessment)
<<製品に関する資源の採取から製造、使用、廃棄、輸送など全ての段階を通して環境影響を定量的、客観的に評価する手法>>
このLCA手法を自治体の廃棄物政策に組み入れる過程で本藤先生との出会いがあり、大学院での研究への大きな契機になりました。
研究室の雰囲気ですが、本藤先生の真摯で誠実な人柄に加え、個性的な学生たちで構成された本藤研は活気にあふれていました。
特にゼミは様々な観点からの討議討論が行われ、新たな視点からの発見が得られる場でした。そしてゼミでの発表には忌憚ない意見が浴びせられることも少なくなく、自らの研究への取り組み姿勢について気持ちを新たにすることになります。
私は社会人学生だったため、ゼミの日以外は研究室に行くことはあまりありませんでした(フィールドワークの無い研究だったことも理由の一つです)。
したがって、他の方が書いているようなゼミ室での思い出などはほとんどありません。そこは残念ではありますが仕方がありません。
ですが、この研究室で知り合った何人かのメンバーと今でも交流を続けています。
学位取得までの3年間で、授業の単位取得、ゼミ資料作成、学会発表、投稿論文執筆、学位論文執筆等をこなすのは少し大変でしたが、よい経験ができたと考えています。本藤先生には適切な指導をいただき感謝しております。
大学院とは勉強するところではなく「学問する」ところであるとよく聞きます。学問するということは、自らが疑問に感ずる事象を自身に問いかけ、調べ、探究し、結論を導くプロセスだと思います。 そして、このプロセスはとても楽しいものです。これまで勉強してきた知識を駆使して導き出した新しい知見を1つずつ積み上げていく、まさにハンドメイドで「知」を創っていく楽しみに他なりません。 もちろん、研究を続けていく中での壁・悩み・不安が出てくるかもしれません。それでも、ここにはサポートしてくれる人や環境が揃っています。 本藤研で研究したいと考えておられる方は、存分に楽しんでいってください。
-2015年5月20日 掲載-