●2010年度 博士課程前期修了生 菊地克行

修了生から一言

本藤研究室に進学した理由は、環境問題について学部から勉強しており興味が強かったこと、そして本藤研究室に所属する様々なバックグラウンドを持った学生と共に切磋琢磨しながら成長したい、という思いを持っていたからです。

在学中は充実した2年間を過ごしました。研究では沖縄県宮古島市におけるバイオエタノール事業の分析・評価を行いました、研究を通じて事業者や地域の利害関係者、関連する研究者など多くの方々と出会う機会を得ることが出来ました。また毎週行われるゼミは、学生同士が常に活発な意見交換を行い、自分にはないひらめきや価値観を共有する場として私にとって貴重な時間でした。本藤研究室の醍醐味はこのゼミの時間にあると考えています(あくまでも私見ですが)。

一方、本藤研究室では一人一人の自主性を尊重しているため、自ら考え行動することが強く求められます。自ら考え行動した結果、沢山の壁に直面することがあります。真面目に取り組むほど精神的・肉体的に苦しい時期を迎えると思います。しかし、こうした辛い経験が2年間という短い時間の中で成長を生むと考えます。実際に何がどれくらい成長したかと問われると、明確に答えることはできません。しかし私は、大学院とは全く関係のない会社に勤めている友人から「大学院に行ってから物事に対する考え方や、自分の意見の発し方が変わった」と言われ、自分では意識していなくとも2年間で成長したところがあるのかもしれない、と感じています。本藤研究室は2年間という貴重な時間を費やすだけの価値のある研究室であると、少なくとも私は考えています。本藤研究室を巣立った私の次の目標は、研究室での経験を糧に明確な問題意識と高い志を持って社会に貢献する人間に成長することです。

最後に、私は本藤研究室に進学して研究活動に取り組むことが出来たことを本当に誇りに思っています。進学に迷っている方々にこの短い文章がどれだけ有益なものとなったかわかりませんが、興味が少しでも湧いた方は是非研究室を訪問し、本藤先生や学生と直接お話ししてみてください。



-2011年6月6日掲載-
環境・エネルギーシステム分析研究室
横浜国立大学大学院 本藤研究室